【遊戯王】実用性か、希少性か。
遊戯王OCG界隈では、デュエルをして勝つことを主とする「ガチデュエリスト」と、ファンデッキやネタデッキでデュエルを楽しむ「エンジョイ勢」、昔のカードや流通量が少ないカードを集める「コレクター」の3種類の人間が存在します。
ちなみに私はファンデッカスと呼ばれており、大したことはないですがコレクターでもあります。
ガチデュエリストの方々はその時々の環境に配慮したデッキ作りを研究し続け、常に勝つことを第一に考え、大会やイベント等に参加します。
※環境に配慮と言っても、地球に優しいわけではなく、その時々のトップに君臨する最強のテーマを意識しているという意味です。
エンジョイ勢の方々は、デュエルの相手やオーディエンス、そして自分自身を楽しませる「エンタメデュエル」を心掛けている方も多いのではないでしょうか。ファンデッキ、ネタデッキでも侮ることなかれ。案外勝率の安定したものや、爆発力のあるものも存在します。
私はファンデッキでエクゾを使用しておりますが、自分しか楽しめずに相手を不快にさせ、「壁とやってろ」と何度も言われております。
コレクターは希少価値の高いカードや、絶版のカードを収集する方々ですね。その道の者なら知らない人はいないステンレス製のカオス・ソルジャーやゼラなど、世界に数枚しかないカードはコレクターにとっては憧れの存在なのではないでしょうか。その他にも初期フォーマットの青眼の白龍のシークレットレアだったり、大会優勝賞品の青眼の究極竜であったり、どれも2桁万円を超えており、そういったものは常に憧れの的であります。
ところが、希少性から高額になるカードは、持っているからといってデュエルに勝てるというわけではありません。中には、ステンレス製のカード等、公式のデュエルでは使用不可のものさえあります。この点において、ガチデュエリストの方々から指摘を受けることがあります。
しかし、これらのカードは、「当時のものが現在も存在している」ということであったり、「同じものを持っている者がいない」といったような、ある種の骨董品に似た感覚にさせてくれるのであり、手にする者は実用性など初めから考えていないのです。
こういった、勝つこと重視の派閥と集めること重視の派閥の論争はしばしば起こるのですが、そもそも同じ土俵に立っていないのです。
私は勝つことに専念したとしても世界一にはなれないでしょうし、それで生計を立てていくのも困難なので、趣味として昔のカードを収集しております。
遊戯王OCGのフォーマット、枠について。
これまで遊戯王OCGは何度もカードの枠のデザインを変えてきました。
1999年に始まった第1期から、2017年から現在までの第10期まで、裏面は変わらずにイラスト面が変化しています。
同名のカードであっても、テキストボックスの大きさが違うものがありますよね。
今回は第1期と第2期のフォーマットに限定してお話をしていきます。
カードショップでも、この辺りの違いを明確に分けて販売するようになってきましたが、以前はカード名だけで管理されているところもありました。(2001年頃は近所のゲームステーションのトレカ売り場がそんな感じの管理状態でした。)
当時小学生だった私は売り場の壁に展示されている第1期フォーマットの真紅眼の黒竜を希望したのに、店側は第2期の真紅眼の黒竜を売ろうとしてきたことを今でも覚えています。
この辺の違いは気にしない方が多いのかとは思いますが、変なこだわりの強い私は当時からずっと気にしておりました。
第1期のカードは縁日の露店などで粗悪なコピーが出回っており、それの対策として第2期フォーマットが生まれたのだと思います。(新規の効果モンスターや魔法、罠カードのテキスト文字数不足なども大きな要因であると思いますが。)
そうして生まれ変わった第2期フォーマットは、カードの右下にホログラム加工がなされるようになりました。加えて、モンスターカードの「攻撃力、守備力」の部分が「攻、守」になって小さくなったり、テキストボックスの枠が細くなったりしました。
カード名の枠の両端も少し延長されましたね。第1期はイラスト枠と同じ幅でした。この幅は下段のテキストボックスや「攻、守」の部分も同様に、イラスト枠から少しはみ出るようになっています。
個人的には、第1期フォーマットが起源にして頂点だと感じております。この完璧なバランスの美しさを超えるデザインはもう出てこないのではないかと。
なので少し前に発売された20thアニバーサリーセットのvol.1復刻版はKONAMIの素晴らしい采配だったと私は評価しております。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ 20th ANNIVERSARY SET
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2018/08/18
- メディア: おもちゃ&ホビー
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残念なのは、コピーガードのホログラムがついてしまったり、「スタジオダイス」表記になってしまったことでしょうか。
しかし第1期フォーマットのブラマジを持っていなかった私としては、とてもお得な商品であったことは間違いありません。
遊戯王/ブラック・マジシャン/ウルトラレア/20th ANNIVERSARY SET/Vol.1復刻パック
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思い出のカードその2
青眼の白龍が私の思い出のカードなのですが、その他にも大好きなカードがありまして…
ライバルである海馬の操る青眼の白龍3体を目の前にして、危機的状況で一発逆転勝利を成功させた遊戯の姿は、当時ガキだった私には憧れでした。
その勝利の決め手となったのが「封印されしエクゾディア」です!
ライフポイントを削り合うゲームで、手札に5枚揃えるだけで勝てちゃうルールを持つカードをストーリーの序盤に出しちゃう辺り、この作品の凄いところですよね…
まあ、その後すぐにヤバい奴に海に捨てられてしまいますが。
そして、アニメでこの辺をリアタイで観ている頃に、テレ朝版の遊戯王をレンタルビデオで観るようになりました。
DEATH-Tと呼ばれる海馬の狂気の沙汰とも言えるイベントのラストでも、エクゾディアが遊戯を勝利に導きます。(こちらの方が漫画原作に忠実かな)
そんなエクゾディアの活躍を見てしまっては、子供の私は欲しくならないわけがなく。
父に頼んでシングルカードを買ってもらいました。
ただ、カードのフォーマットがバラバラで、1期と2期のものがごちゃ混ぜになってしまいました。
初期ウルトラレアと2期シークレットレアが混ざったデッキで友人とデュエルをしていましたが、「これじゃない感」が強かったですね。デュエル中に揃わなかったのも大きな理由ですが!
そしてこれらの歪なエクゾディアパーツたちは、数年後にある1枚のカードとのトレードに出されてしまいます。
それはまた別の機会に…
思い出のカード
遊戯王といえばこのカード!
という感じで、皆さんにも好きなカードがあったりするのではないでしょうか。
私はなんといっても「青眼の白龍」!
アニメを観始めて、その圧倒的な存在感に魅了されました。
主人公ではなくそのライバルの主力モンスターであるにも関わらず、最強の存在として扱われていたのがとても印象的でした。
これまでに青眼の白龍は何種類ものイラスト違いカードが出てきていますが、私はKONAMI版の初代が一番好きですね。
あれってスターターボックスを買わないと入手できなかったらしいのですが、私がカードを集めはじめた時には既に第二期のフォーマットになってしまっていて、青眼の白龍伝説というパックに収録されている方しか持てなかった思い出があります。
当時の市場にはスターターボックスはもう流通しておらず、近所のお祭りの景品でしかお目にかかることはありませんでした。
大人になった今、インターネットもだいぶ身近になり、オークションでスターターボックスを見かけることがありますが、その値段の高さにビックリ。
もっと稼げるようになったらいつか買ってみたいものです。