【遊戯王】実用性か、希少性か。
遊戯王OCG界隈では、デュエルをして勝つことを主とする「ガチデュエリスト」と、ファンデッキやネタデッキでデュエルを楽しむ「エンジョイ勢」、昔のカードや流通量が少ないカードを集める「コレクター」の3種類の人間が存在します。
ちなみに私はファンデッカスと呼ばれており、大したことはないですがコレクターでもあります。
ガチデュエリストの方々はその時々の環境に配慮したデッキ作りを研究し続け、常に勝つことを第一に考え、大会やイベント等に参加します。
※環境に配慮と言っても、地球に優しいわけではなく、その時々のトップに君臨する最強のテーマを意識しているという意味です。
エンジョイ勢の方々は、デュエルの相手やオーディエンス、そして自分自身を楽しませる「エンタメデュエル」を心掛けている方も多いのではないでしょうか。ファンデッキ、ネタデッキでも侮ることなかれ。案外勝率の安定したものや、爆発力のあるものも存在します。
私はファンデッキでエクゾを使用しておりますが、自分しか楽しめずに相手を不快にさせ、「壁とやってろ」と何度も言われております。
コレクターは希少価値の高いカードや、絶版のカードを収集する方々ですね。その道の者なら知らない人はいないステンレス製のカオス・ソルジャーやゼラなど、世界に数枚しかないカードはコレクターにとっては憧れの存在なのではないでしょうか。その他にも初期フォーマットの青眼の白龍のシークレットレアだったり、大会優勝賞品の青眼の究極竜であったり、どれも2桁万円を超えており、そういったものは常に憧れの的であります。
ところが、希少性から高額になるカードは、持っているからといってデュエルに勝てるというわけではありません。中には、ステンレス製のカード等、公式のデュエルでは使用不可のものさえあります。この点において、ガチデュエリストの方々から指摘を受けることがあります。
しかし、これらのカードは、「当時のものが現在も存在している」ということであったり、「同じものを持っている者がいない」といったような、ある種の骨董品に似た感覚にさせてくれるのであり、手にする者は実用性など初めから考えていないのです。
こういった、勝つこと重視の派閥と集めること重視の派閥の論争はしばしば起こるのですが、そもそも同じ土俵に立っていないのです。
私は勝つことに専念したとしても世界一にはなれないでしょうし、それで生計を立てていくのも困難なので、趣味として昔のカードを収集しております。